出版取次会社にはトーハン、日本出版販売という大手の他に、大阪屋、栗田出版販売、中央社、太洋社など10数社の取次会社があります。それらの取次は販路として独占している書店をもっていたり、中堅規模(200坪)以上の書店になると、2つ以上の取次が入っていることがあったり、販売する書籍の分野によって済み分けている場合もあります。アマゾンは大阪屋と日本出版販売を使って書籍を仕入れていますが、中心的な取り扱いは大阪屋です。

これらの取次会社に、新刊ができあがったら見本書籍をもって仕入窓口に出向き、各取次の傘下の書店への配本数を相談します。こちらの希望部数を出して、取次会社に検討してもらい後日納品部数と納品日を確認します。

ここで何冊を受け入れてくれるかによって、初回の配本数が決まりますので、見本を持参するときが配本の要所です。こちらがトーハン経由で1,000冊を配本してほしい、という希望をもっていても、トーハンは書籍の内容や販売適応性を考慮して、自社傘下の書店でいくら売れそうか、という部数を出してきます。ここで書籍を見込み生産している出版社側と取次会社側の思惑違いによって、時々もめることがあります。書籍ができあがる前に取次会社と部数の交渉をする、というのは特別の場合を除いてできませんが、事前にゲラ(校正刷り)などを持参して窓口担当者の意見を聞き、部数の見当をつけることは可能です。